かわいいなと思って陶器市で購入した越前焼のうつわ。
ある日ふとお皿をみると、落としてもないのにお皿の縁が欠けてしまっていました。
使い始めてから数週間後のことでした…
決して安物ではない、ちゃんと職人さんが手作りしたモノだったのに。
越前焼は丈夫と聞いていたのに一体ナゼ…?!とショックを隠しきれませんでした。
この悲しい経験を通して分かった「割れやすいお皿の特徴」と「丈夫なお皿を選ぶときのコツ」をお伝えできればと思います。
本来「丈夫」とされている越前焼
越前焼とは
福井県丹生郡越前町で作られる、割れにくい丈夫な陶器です。
焼締め(やきじめ)と呼ばれ、釉薬(ゆうやく)と呼ばれるコーティングの役割となる液体を着けずに焼く作り方をします。
高温でしっかりと焼くことによって強固な器を作ることができます。
我が家が越前陶芸まつりで選んだ越前焼は、空のようなブルーの色がかわいいオーバルの形をしたお皿でした。
越前焼は硬くて丈夫だとどこかで見たので、ガサツな私にはぴったりだと思っていました。
しかし1ヶ月も待たずして縁の部分が欠けてしまいました。しかもその後もどんどん欠ける…
心当たりがあるのは一度だけ、食器洗いの時に水道の蛇口にお皿の淵が当たったことがありますが、そこまでの衝撃ではなかったと思います。
丈夫なはずの越前焼がなぜ欠けた?割れやすいお皿の見分け方
※今回のお皿の件は「一番の原因は私の扱いが雑だったこと」と「越前焼と作家さんに落ち度はないこと」を大前提の上、お話しさせていただきます。※
割れやすいお皿の特徴(やきもの)
- お皿の構造的に弱点がある
- 釉薬が使われていない
- 磁器よりも陶器の方が割れやすい
- 焼成温度が低い方が割れやすい
1)構造的な弱点
今回購入したお皿は縁が微妙に薄くなっていることが欠けやすさに繋がっていたと考えられます。
越前焼などのお皿は丈夫でも、縁などの尖ってる部分すなわち「点」への衝撃には弱いです。
))越前焼に限らず最近は薄作りのスタイリッシュなお皿も多く作られているので、丈夫さを重視する人は選ぶときに注意が必要かもしれません。
2)釉薬によるコーティングがないこと
前述した通り越前焼は焼締めによって作られるので、釉薬が使用されていません。
この釉薬によるコーティングは本来どんな働きをしていて、それがないとなぜ割れやすいのか
急な熱変動に弱い側面もあり、それがきっかけでひび割れにつながる場合があります。
3)実は陶器は磁器よりも割れやすい
やきものには磁器(じき)と陶器(とうき)があります。
磁器の原料は陶石(とうせき)という石を砕いて粉状にしたものなのに対し、陶器は土(粘土)を原料としています。
原料の違いから、磁器は緻密で硬く割れにくく、陶器は目に見えないレベルでたくさんの空気を含んでいるので柔らかくなっています。
その差が磁器は割れにくい、陶器は比較的割れやすい、という違いを生み出しているのです。

4)焼成温度が低い方が割れやすい
粘土や陶石をお皿に成形し、高温で焼く過程を焼成(しょうせい)と呼びます。
磁器は1300度以上で焼成されるのに対し、陶器は1300度以下で焼成されます。
高い温度で焼成されると素地の粒子同士の結合が強くなるためより強固になるという仕組みです。
しかし、陶器は全て同じ温度で焼かれているわけではなく、磁器もそうです。
磁器の中でも焼成温度に違いがあり、磁器は全て丈夫というわけではないのです。
ではどうやって見分ければいいのでしょうか??
焼成温度が高いお皿の見分け方
目の前のお皿が磁器なのか陶器なのか見分けるのは私たち素人には難しいですよね。
それに焼成温度が低いか高いかなんて、作った人に聞かないとわからないし…
と、思っていたのですが、、なんと焼成温度が高いか低いかを見分けることができる方法にありつきました!それがこちら↓
食器を爪などで弾いたときに鳴る音が低いほど強度が低い
ということです。(情報源:https://www.youtube.com/watch?v=vzMvxysFBpo)
焼成温度が高ければ高いほど、食器から出る音は高く、
焼成温度が低ければ低いほど、食器は低い音が出る。
ということだそうですね。すごくわかりやすい方法ですね^^
購入前の商品を大袈裟に音を鳴らすのは良くないと思いますが、自前の食器を鳴らしてみると差があって面白かったですよ。
丁寧に扱えばどんな陶器も「一生モノ」
色々と書いてきましたが、陶器は丁寧に扱っていれば私たちの一生よりも長持ちします。
なので割れやすいかどうかは誤差の範囲かと思うのでそこまで気にしなくてもいいのかなとも思いつつも、
お仕事や学業で忙しくされている方や、育児中の方や介護中などの戦場のようなキッチンの場合は、お皿の丈夫さも少しは気になる点かと思います。
もちろん私のように、ガサツな性格の方にとっても必要な情報かなと思いますのでまとめておきます↓
割れにくいお皿を見分ける方法まとめ
- 縁がシャープな形のお皿は避け、丸く厚みのある形を選ぶ
- 表面がマットでざらつきがあるお皿よりもつるっと光るものを選ぶ
- 磁器を選ぶ(砥部焼、波佐見焼、)
- 爪で音を立ててみてより高い音が鳴るもを選ぶ
ちなみに、欠けても愛用中の越前焼
我が家の越前焼、欠けたうつわとして紹介させていただきましたが、実は欠けた後も3年近く愛用し続けています。
来客には出さないけど、家で使う分には問題ないし形が洋風にも和風にも使えてとても便利なんです。
オーバルの形で少し深さがあるお皿は汁気のあるもの・和・洋、なんでも使いやすくておすすめです!
夫も気に入ってるので、これからもまだまだ活躍してもらいます♡
いつかは金継ぎで欠けた部分を埋めるのが夢です!、、という我が家の越前焼の現状でした。
陶器を諦めることはできない理由
磁器よりも丈夫さは劣るかもしれないですが、デザインの個体差や味が出やすくて選ぶのが楽しいのが陶器です。
それが好きで、どれだけ磁器が魅力的でも私は陶器も諦めきれないです。笑
丁寧な扱いをできるだけ心がけながら、お気に入りの陶器を長く使っていこうと思っています。

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